誕生背景

OVO.SPACEは2021年7月より正式的にサービスを開始したNFTプラットフォームであり、IPホルダー若しくはクリエイター達にオンチェーンサービスを提供することを目的に設立されました。

初期段階は、OVO.SPACEと契約を交わしたIPホルダーのニーズに応じてNFT(Non-Fungible-Token)関連システムの開発から販売までのワンストップサービスを提供することを主要業務としてきました。その当時はすでにOpensea、SuperRare等の主流NFTマーケットプレイスが市場シェアの大半を占めている状況でしたが、誰でも簡単にNFTコンテンツを発行できるスタンダードサービスを提供しているところが特徴であり、従来のEコーマスの仕組みと似通っています。従って、主流マーケットプレイスと差別化するために、初期OVO.SPACEはIPホルダーのニーズに合わせてNFT関連製品を開発するカスタマイズサービスからスタートしました。

2021年7月、Bored Ape Yacht Club(BAYC)等のPFP系NFTが次々と台頭し、NFT市場の期待値がクライマックスに達しました。NFTブームと共に大勢のクリエイター達が次々とNFTコンテンツを出品することになりますが、「とにかく作品をNFTにしたら儲かる」というかなりシンプルな認識が特徴的で、「NFTコンテンツの価値とは何か?」という根本的な問題については誰も問い詰めていません。

OVO.SPACE運営チームの調査によると、OpenseaのNFTコンテンツの取引額がピークになった時にもほぼ98%のNFTプロジェクトは失敗に終わってしまい、当時発行したNFTコンテンツの大半は現在「ゴミ処分」を待機している状況です。NFTバブルが過ぎ去った現在、市場は冷静さを取り戻しましたが、バブル崩壊とは要するに「NFTコンテンツの価値とは何か?」という基礎的な課題に回帰したに過ぎません。

NFT(Non-Fungible-Token)はもともとアーティストがデジタル・コンテンツの所有権を主張できる根拠を与えるために産まれたテクノロジーです。ここで重要なのは、所有権を主張できる「根拠」であって、法律的によって「所有権」が保証されている訳ではありません。現在、NFTコンテンツの著作権および所有権等の利権問題は言及しない空気が漂っていますが、この核心問題が解決されない限りこれからNFT(Non-Fungible-Token)は進化を遂げることが難しいでしょう。

Last updated